こえだ通信(5/15) 「久しぶりにとってもうれしいお知らせ」より

候補者男女均等の社会を目指す法律が明日可決成立します。

 あっつあっつの日差しの中を、今日は旧永田小前を通って、参議院内閣委員会の傍聴に行ってまいりました。
地域に山積の課題がありながら、みんなに叱られる・・と思いながら、見届けたくて行ってきました。

前回もお知らせした「政治分野における男女共同参画推進法」です。衆院は4月12日に通過しているのですが、国会空転の中で、見通しが立たないと言われていました。それが今日の内閣委員会で、全会一致可決、明日の参議院本会議で可決成立予定です。赤松良子元文部大臣はじめとして、私よりはるかに年長の方々が、粘り強く超党派の会を動かしてくださった。おりしも総務大臣が野田聖子さんであるということも大きかったと思います。

 私の人生経験の中で国会傍聴は、亀井建設大臣時代の都市法改悪のときと、1990年代のPKO法のとき以来だから20年ぶり。
いくつもいくつも身体検査にスカーフまでとられて、権威の象徴たる国会の重々しさ、入ってみると、公文書改ざん問題や入管問題など、テレビでよく見る皆さんが質問し、菅官房長官が答弁していました。かみ合わないけれども、迫力満点の力士の取り組みのようでした。

予定の12時半を過ぎると、大臣側入れ替え、野田聖子総務大臣が入ってこられて、国会議員側は全員同じなのに空気が一変、場面が変わって、まず推進法案の目的概要を自民党の委員長が説明、共産党の議員さんからの賛成討論、民進系の議員さんが中身の濃い付帯決議を提案、メモをとりきれなかったけれど、単なる理念法を理念で終わらせないだろうという未来に向けた内容の重さを聞き取った時、なんだか熱いものがこみ上げて、一瞬涙があふれてしまった。それまで、立ってもしゃべってもいけないと言われていた委員会室が、明るく緩んで、相原議員さんや山本議員さん、そして野田大臣にも握手をしていただいた。

区議会に戻ると、千代田区議会45年ぶりの女性議長さんのランプがついていたので、国会の動きを報告すると心から喜んでくださった。

女性議員と言ってもいい加減な人もいる・・とやじりたい人の声も聞こえます。
男性議員と言っても優秀な人もいる、確かにそうです。
けれどここは乗り越えないといけない、きっと30年前に乗り越えておかなければならないことだったのだと思います。
明日の本会議採決後はさすがに、新聞テレビでも取り上げられることでしょう。

長野で女性議員を増やした大先輩にお電話したら、とても喜んで、長野まではニュースが来ないと言っていました。明日以降はきっと報道がされることと思います。性犯罪が、政治、官僚、子どもたちをも巻き込むような、とめどない状況が新聞を賑わす中、右とか左とか、自民とか立憲とか関係なく、フェアな社会を作り出していく、これが日本の再出発のエネルギーになるように感じました。

しなければならないと思います。

さて区議会の本務に戻ろうと思います。日テレ通りのこと街路樹のこと、保育園のこと・・・。
天候不順アップダウンの激しい中、体調に気をつけて日々をお過ごしください。

2018年5月15日
小枝すみ子(区議会控室にて)